Ryushi Mizukami Blog
2017年6月10日土曜日
2016年4月23日土曜日
2016年4月18日月曜日
民亭
先日、大人計画に出演している周作を観に上京した。
観劇後、下北の民亭で一杯やろうということになり、十数年ぶりに店に入る。
二階に通されて、どこに座ればいいものかと店の指示を待っていると「ちょ、そこどいて」と迷惑そうな顔のオバちゃんが顔の前で手首を振る。
そういやぁ確かに居たかもこんな愛想の悪いオバちゃん。と、なんとなくそんな店だったのを思い出す。
あいにく餃子が品切れだったが、他のものはあるというので美味しく頂くが、こんな普通の味だったかなあと首をひねる。
考えると、確かに覚えているのは二十代のあの頃だ。
スズナリでの芝居の帰りに仲間たちと…下北で芝居を見ては仲間たちと…いつもいつも通っていた。
餃子を食って、ビール飲んで、紹興酒でベロベロなって、そんでまた明日になれば暖簾をくぐる。
民亭の味は、僕らの青春の味だったかも…。
2016年4月17日日曜日
2016年3月5日土曜日
慌ただしい一日
隠岐の島、海士町に向かっている。
梅田駅に8:00に到着して、学生と合流したが高速バスを予約をしてなかった学生は満席のために乗車できず。
急遽、新幹線で行かせるが、途中 乗り継ぎにしくじりフェリー出航のギリギリに到着という。
到着まで乗船名簿を書いて学生証を出すだけにさせて待つ。
いま、ようやく一息ついたところです…。
2016年2月23日火曜日
トイレの神様
トイレには神様がいると言う。歌にまでなっている。
大概は、入口で僕らを
見ている。
見ている。
こんな風にだ。
だが、場所によっては寒い思いやご苦労をされてる神様もいたりする。
だいたいは見てすぐにわかる。
少し痩せて、立っているのもつらそうなのだ。
トイレはキレイに使わなければ神様に申し訳ない。
Ryushi Mizukami
2016年2月11日木曜日
先日の事
パスポートの期限が3月で切れるので、新しく更新しておかねばと年末から考えていた。
どこに行く宛てもないのだが、もしも思いつきの時に困ると思ってずっと暇になるのを待っていた。
そこでようやく先日この日に行こうと思い、その前日に写真を撮った。
よくある、スーパーの前にある証明写真のボックスでだ。
できは凝ったところで代わり映えしないのがわかっていたので三度目のシャッター音のものを選んだ。
翌日、京都駅前にある旅券センターに車で向かうとすでに申請時間が過ぎていてその日はしょうがなく引き下がった。
数日して、再びお昼の時間をめがけて行くと、長い列に待たされた挙句、係りのお姉さんが最後の最後に、「このお写真、確認させていただきます」と奥へ入った。
10分ぐらいして出てきたお姉さんは、「写真の顎のラインが不鮮明なので別のものでお願いします」と丁重に頭を下げた。
その後すぐに用事があったので駅前から繁華街に移り、仕事を済ませると通りすがりの証明写真ボックスで2度目の写真を撮った。
その時点で申請時間にあまり余裕がないなと思い、車を飛ばした。
さらに長い列に待たされて、10人くらいの係りのお姉さんがいる中でまたしても同じお姉さんに迎えられた。
「さきほどはどうも、お写真撮り直してきてくださったんですね。ありがとうございます」
「いえ」
慇懃無礼な物言いとはこの事だと思った。
また一から確認が続き、最後にまた「お写真を確認させてもらいますね」と奥に引っ込んだ。嫌な予感がした。
またしても10分くらい待たされて、申し訳なさそうな顔を見せた。
「すみません、お写真の首のあたりに白いゴミのようなものが付いているんです」
「結構ですよ、それで」
「いいえ、ダメなんです。無いものが写っていると受け付けられ無いんです。いま責任者に確認しておりました」
「嘘でしょ?」
終了時間まであと10分。
「近くに写真撮ってくれるところはありますか?」
僕が言うとお姉さんは指差した。
「ええ。隣に」
「待ってくださいすぐに撮り直してきますので」
パスポートの申請なぞに何度も通うわけにはいかない。
最初の写真に800円、次も800円、今度は1300円と書いてあった。
僕は足早に写真ブースに向かうとお金を払い、「間に合いますか?」と脅し気味に尋ねた。
「どうでしょう、たぶん大丈夫だと思いますけど」
『はい、か、いいえで答えてくれよ』と心の声を押し殺し、ダウンジャケットを脱いで順番を待つ。刻一刻と時間は過ぎた。
ようやく順番が回ってきて、写真ブースの中に入った。
ところが写真担当のおばさんがまた鈍臭い。
「コンタクトしてませんか?」
「してません」
「襟のところ少しシワが出ていますけど」
と鏡を持たせようとして、鏡を布で拭き始める。
それを奪うようにして覗き込み、
「これで結構です。撮ってください」
苛立っていた。だから険しい顔はまずいと思い、少し口元をゆるめてみた。
すると、おばさんが手を止めて顔を覗き込むように近づいてきた。
『なになに、どうしたの、どうしたの?』心の声が問いかけた。
「 ……笑わないでくださいねぇ。笑顔だとダメなんですぅ」
『知ってるよ、そんなこと!』心の中で怒鳴って口を戻した。
出来上がった写真は、お粗末だった。
一見、普通の顔のようだが眼力がこもっていた。
写真を受け取り、急いで戻り再び受付の列に並んだところで終了の音楽が鳴り響いた。
間に合った。
受付まで通れば本日中に申請が叶うのだ。
しばらく待った。
またあのお姉さんになると嫌だなと不安に思いながら、減っていく客と空いていくブースを眺めていた。
いよいよ次は僕が呼ばれる順番だった。
例のお姉さんがもうすぐ次の人を呼びそうな気配だった。
なんとかあの人になって欲しくなかった。
あのお姉さんが立ち上がろうとした。その瞬間、一瞬早く隣のブースのお姉さんが呼び出しチャイムを押していた。
「次の方〜」
手続きはあっという間に終わり、お姉さんは写真を奥で確認する事なく申請書に両面テープで貼っていた。
「ご苦労様でした」とお姉さんが言った。
「どうも、ありがとうございました」
自然と僕は素直に答えた。
こうして半日がかりのパスポート申請はようやく終わった。
家に帰り、ボツになった写真と通った写真を見比べた。
白い影なんて、ツバでこすれば取れるようなものだったし、最初の顎のフェイスラインなんて歳が行けば誰にもあるような二十シワだ。
なんだか釈然としない一日だったが、これも何かの思し召し。
終わりよければ全て良しだ ……。
さてと、海外旅行の計画でも立ててみるか。
(写真を載せようと思いましたが、手元にないのでまた今度)
どこに行く宛てもないのだが、もしも思いつきの時に困ると思ってずっと暇になるのを待っていた。
そこでようやく先日この日に行こうと思い、その前日に写真を撮った。
よくある、スーパーの前にある証明写真のボックスでだ。
できは凝ったところで代わり映えしないのがわかっていたので三度目のシャッター音のものを選んだ。
翌日、京都駅前にある旅券センターに車で向かうとすでに申請時間が過ぎていてその日はしょうがなく引き下がった。
数日して、再びお昼の時間をめがけて行くと、長い列に待たされた挙句、係りのお姉さんが最後の最後に、「このお写真、確認させていただきます」と奥へ入った。
10分ぐらいして出てきたお姉さんは、「写真の顎のラインが不鮮明なので別のものでお願いします」と丁重に頭を下げた。
その後すぐに用事があったので駅前から繁華街に移り、仕事を済ませると通りすがりの証明写真ボックスで2度目の写真を撮った。
その時点で申請時間にあまり余裕がないなと思い、車を飛ばした。
さらに長い列に待たされて、10人くらいの係りのお姉さんがいる中でまたしても同じお姉さんに迎えられた。
「さきほどはどうも、お写真撮り直してきてくださったんですね。ありがとうございます」
「いえ」
慇懃無礼な物言いとはこの事だと思った。
また一から確認が続き、最後にまた「お写真を確認させてもらいますね」と奥に引っ込んだ。嫌な予感がした。
またしても10分くらい待たされて、申し訳なさそうな顔を見せた。
「すみません、お写真の首のあたりに白いゴミのようなものが付いているんです」
「結構ですよ、それで」
「いいえ、ダメなんです。無いものが写っていると受け付けられ無いんです。いま責任者に確認しておりました」
「嘘でしょ?」
終了時間まであと10分。
「近くに写真撮ってくれるところはありますか?」
僕が言うとお姉さんは指差した。
「ええ。隣に」
「待ってくださいすぐに撮り直してきますので」
パスポートの申請なぞに何度も通うわけにはいかない。
最初の写真に800円、次も800円、今度は1300円と書いてあった。
僕は足早に写真ブースに向かうとお金を払い、「間に合いますか?」と脅し気味に尋ねた。
「どうでしょう、たぶん大丈夫だと思いますけど」
『はい、か、いいえで答えてくれよ』と心の声を押し殺し、ダウンジャケットを脱いで順番を待つ。刻一刻と時間は過ぎた。
ようやく順番が回ってきて、写真ブースの中に入った。
ところが写真担当のおばさんがまた鈍臭い。
「コンタクトしてませんか?」
「してません」
「襟のところ少しシワが出ていますけど」
と鏡を持たせようとして、鏡を布で拭き始める。
それを奪うようにして覗き込み、
「これで結構です。撮ってください」
苛立っていた。だから険しい顔はまずいと思い、少し口元をゆるめてみた。
すると、おばさんが手を止めて顔を覗き込むように近づいてきた。
『なになに、どうしたの、どうしたの?』心の声が問いかけた。
「 ……笑わないでくださいねぇ。笑顔だとダメなんですぅ」
『知ってるよ、そんなこと!』心の中で怒鳴って口を戻した。
出来上がった写真は、お粗末だった。
一見、普通の顔のようだが眼力がこもっていた。
写真を受け取り、急いで戻り再び受付の列に並んだところで終了の音楽が鳴り響いた。
間に合った。
受付まで通れば本日中に申請が叶うのだ。
しばらく待った。
またあのお姉さんになると嫌だなと不安に思いながら、減っていく客と空いていくブースを眺めていた。
いよいよ次は僕が呼ばれる順番だった。
例のお姉さんがもうすぐ次の人を呼びそうな気配だった。
なんとかあの人になって欲しくなかった。
あのお姉さんが立ち上がろうとした。その瞬間、一瞬早く隣のブースのお姉さんが呼び出しチャイムを押していた。
「次の方〜」
手続きはあっという間に終わり、お姉さんは写真を奥で確認する事なく申請書に両面テープで貼っていた。
「ご苦労様でした」とお姉さんが言った。
「どうも、ありがとうございました」
自然と僕は素直に答えた。
こうして半日がかりのパスポート申請はようやく終わった。
家に帰り、ボツになった写真と通った写真を見比べた。
白い影なんて、ツバでこすれば取れるようなものだったし、最初の顎のフェイスラインなんて歳が行けば誰にもあるような二十シワだ。
なんだか釈然としない一日だったが、これも何かの思し召し。
終わりよければ全て良しだ ……。
さてと、海外旅行の計画でも立ててみるか。
(写真を載せようと思いましたが、手元にないのでまた今度)
2016年2月7日日曜日
今年の初舞台
昨年末から稽古していた舞台が終わった。
僕が演出したものだ。
FBでも紹介したので詳しくは書かないが、これでかれころ8年間続けて来た長いプロジェクトがようやく終わった。
当初は、僕が演出して若手を怒鳴り散らしていたものが、ここ最近では学生たちが本を書いたり演出したりして、わりと和気藹々とやってきた。
しかし、最後の公演だと言う事で演出という大役が廻って来ていた。
しかも演目は、「わが友ヒットラー」三島由紀夫の名作だ。
長セリフに長セリフで拮抗する会話劇は、これがダイアローグかと思う程のもので、聞いている相手役も数分間なにも喋らない芝居が続く。
まったく役者と演出泣かせの本だと最初は思った。
ところが、稽古してゆくうちに、その音楽劇のようなセリフの響きや時代や実在するキャラクターを忍ばせる隠喩に次第に読み解く面白みを感じていった。
さすがはノーベル賞候補まで噂された作家である。
ともあれ、公演は大盛況のうちに幕を閉じ、ようやく僕も自由になった……。
これから先あらためて何をすべきか、ゆっくりと考えていこうかと思っている。
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