2014年11月21日金曜日

文章作法

文章作法という本を読んだ。
その中にこんな一節が有る。

「私たちには、読む人のない文章は書けない。
書く気になれない。

読む人のいない文章というものは、見る人のない絵のようなもので、無意味である。

書いた人にしかわからないような文章は、描いた画家にしかわからない絵と同じであって、それは書いた人の側に存在するのみで、読む人の側には存在しない。

それは盲人の前におかれた絵のごときものである。文章が文章として存在するためには、読んで理解する人がなくてはならない。

そうでなければ、半分の存在しかもたないことになる」



こう書かれてパチパチと打っている自分のこのブログは誰かに読まれているだろうかと考えた。
時々、FBには「ブログ更新しました」と読んで欲しい事をアピールするが、それは宣伝したい話が有る時にほぼ限っている。

FBなどの読む人のいる文章は、不特定多数からの反応を恐れ、今日の食事の写真や溺愛するペットの写真に変わり、今では世の中の情勢やおもしろ動画に移行した。
さらにLINEなるものは、言葉を排除し、スタンプなる絵での表現にまで発展している。

読む人のない文章は書く気になれないが、読まれるかどうかわからない文章なら、誰の眼も気にせず書いていける。

もしかすると、ブログは文章作法の練習には一番かもしれない……。