京都は雨。
先日のNHK連続テレビ小説「あさが来た」の中で雨男を語るセリフがあった。
九州の炭鉱に行くことになった主人公 あさが、離れ離れになる旦那様に、「お家のためにお妾さんをもらってください」と悲しいお願いをした翌日、あさが寄り合いから戻ると、旦那様はお妾さんの家に行ったことを知る。
やりきれない気持ちで外に飛び出すあさであったが、行く当てもなく、ふと空を見上げれば、やがて雨は降り出した。
「旦那様は雨男だから、嬉しい時は雨が降るんだす…」
あさはそう呟いて再び路地を駆け出した。
うまいセリフだ。
雨男(女)ってそうだったのかと納得させられた。
映画の撮影なんかじゃ、雨男と呼ばれる者は、またお前のせいでとからかわれ、疎まれる。
役者だったらキャスティングされない事もあるだろう。
しかしだ、「嬉しいときに雨が降る」と言われれば、それも可愛く思え、許したくもなってくる。
今度、雨が降ったら、そこには雨男がいないか探してみたいものである。
きっと一番ニヤニヤしている奴に違いない…。